残業と夕飯
なんとか切り上げた残業。
ラストオーダーまで残り40分。
店は最寄りのターミナル駅。
着替え、バス停までの徒歩10分、いつ来るのかわからないバス。
誰もが諦める場面でもなお、
青年は諦めることなくある言葉を胸にひた走るのであった。
「食は万里を超える」
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みたいな駄文を残業してたら思いついた、
たぶん疲れてる
それもそのはずで日頃はだいたい座れる電車と
11時ゆったり出社で快適通勤をしているのだが、
時たま業務の都合で10時に神奈川県に出社する必要がある。
最寄り駅の電車の時間で比較すると9:22と8:02、しかも座れない。そしてパソコンをカバンに入れているのである。疲れる。
そんな神奈川勤務にも良いところがある、帰りに最寄り駅の餃子の王将を食べて帰れる点である。
自社の最寄り駅には餃子の王将は無い。
千葉にも王将はあるが、快速の止まらない駅にしか無いし、ラストオーダーまでに千葉県内に戻れることがあまりないので、平日に王将を食べるのは神奈川での仕事の日がほとんどを占めている。
そんな神奈川勤務のある日、21時に仕事を終え、最寄り駅までバスに揺られ、「疲れた体を癒やすのは王将の餃子、、」と思い店の前に着くと、
いまの時間は21:50、店内のラストオーダーが21:30……
そう、流行り病の影響で店内飲食が短縮営業となっていたのである。
ここは神奈川、家は千葉、さすがに持ち帰ることはできない、ましてや持ち帰りで購入して神奈川の寒空の下で食べるなど、想像しただけでも涙が出る。
世界が終わるスイッチがあれば迷うことなく押すことだろう(ネコプラ『パラッパスイッチ』より)
数分悩んだ上で、この日は諦めて千葉に戻って松のやに入った。
数日後、再び神奈川勤務となり、20時半過ぎに仕事を切り上げ、今日こそ王将に行くぞ!の気持ちを強く持ったときに、頭に浮かんできたのがこの記事の書き出しの駄文である。
ちなみに、無事ラストオーダーに滑り込み、事なきを得ました。めでたしめでたし。