日本は狭いだのなんだのと言われるが、街の規模感が似ている近隣都市に対して、ライバル心というか、僕の住む街はあの街には勝ってるという自負があったりするもの。
僕の地元、大阪府高槻市からすると、隣の茨木市のことは人も少ないのに新快速を停めろと騒いでいることを冷めた目で見ているし、
人口の似通っているた(そろそろ現実を受け入れなければならない)吹田市のことは、普通しか止まらんから弱い街と思っているし、
川向かいの枚方市にはJRが無いからという理由で負ける気はしていなかったりする。
まあ、高校は茨木だったし、枚方は最近友達が引っ越していることもあって、ときおり飲みに行くし、特に目的地はないけど吹田に降りることもたまにあるので、毛嫌いしているわけではない、ただ負けていないと思っているだけである。
そんなケースは全国多々あれど、そのレベルを超えて敵視というか、ライバル視というか、無関心を装っているか、そんな関係なのが、長野県の長野市と松本市。そして、その両市にはサッカーチームがある。
松本が落ちてきたことによって始まった、Jリーグでの信州ダービー。2022年から始まり、上がることも落ちることもなく、はやくも4年目を迎える。
2025年の信州ダービー、まずは松本山雅のホーム、アルウィンでのホーム開幕戦。3月16日に開催されることが決定。
2022年、ひょんなことからAC長野パルセイロのホーム最終戦に行ったことから、すっかりパルセイロサポの片隅ぐらいにはなった僕は、ダービーだけは負けられないし、行くしかない、と参戦を決意。
千葉から松本まで行くには新宿から特急あずさで約4時間。そこからバスで約45分。キックオフは14時、余裕をもって12時前後には着きたいよなぁ、というところから逆算すると、7時ごろには家を出る計算に。こうなると、逆に便利な乗り物が現れることになる。
それは、1日1往復しかない千葉から松本まで乗り換えなしの特急あずさ3号。
千葉を6:38に発車し、ダラダラと進んでいき、10:23に松本に着く列車。松本に着いてブラブラしてからスタジアムに向かえばちょうどいい感じ。しかも日曜日の早朝だからか、前日でも35%OFFの特急券が残っている。これしかない。
迎えた当日、なんとか早起きに成功し、雨の中6:30ごろ千葉駅に到着。あずさ3号に乗車。

うつらうつらしている間に、電車は新宿、八王子を過ぎて山の中へ。ふと窓の外を見ると

窓の外を飛び交う雪。いやいや、まさかまさかねぇ、と思いながらTwitterを開くと、『大雪予報のため、試合開催の判断は当日8時ごろにお知らせいたします』の報せ。時計はすでに8時を回っている、だがお知らせはない。やるのか、やらないのか、やられるのか。
そんなこんなで電車は大月駅に到着。ここで中止のお知らせが流れてくる。
いったい僕はなんのためにこの電車に乗っているのか。
前日の土曜日も予定があったので、週末2日間、南東北、関東甲信越のJR東日本と一部の私鉄が乗り放題になる、便利な切符、週末パス*1を乗車券として使っていたこともあり、このまま乗り通しても、引き返しても、金銭的な損失はない。
特急券は既に松本まで購入しているので、途中で折り返すのは損かもしれない。せめて松本と同じ値段になる小淵沢までは行こう。そう思って、引き続き特急あずさに乗り続ける。大月から山を越えて甲府盆地に降りる。

さっきまでの雪はどこへやら。甲府は松本とということにして、ここで信州ダービーをしませんか?
甲府、韮崎をすぎて、山梨県内最後の停車駅、小淵沢に到着。外は3月とは思えないぐらいの大雪。これじゃあ試合はできるわけがない。

もちろん、この雪の中電車を降りる気分にもならないので、さらに先を目指すことに。
県境を超えて長野県に入り、諏訪盆地を下って上諏訪に着くと車窓は雨、雪もなく。
しかし、その後、塩嶺トンネルを抜けて塩尻に到着すると、再びの大雪。そしてそのまま松本へ到着。やはり大雪、これはさすがに試合もできないよなぁ、と現地に行って納得させられる。冬の長野に来る機会はそこまで多くないとはいえ、ここまで雪の降っている松本は初めて見た。

とりあえず試合はない、時刻は11時前、やることもない、大雪なので街歩きという感じでもない。松本城は駅から20分ほどかかるので雪だと映えるとか思ったりしたが気乗りしない。
駅ですれ違った知らない人が「今日ダービーなんだ」と話しているのが聞こえた。この雪でも試合はできると思っていたのか、長野市で開催すると思っていたのか。
とりあえず駅のホームにある立ち食い蕎麦屋さんに入る。松本に来たら蕎麦を食べないわけにはいかない。

蕎麦を食べつつ、今後の行動を考える。
①中央線をふたたび特急あずさで都内へ戻る。
②大糸線に乗って白馬方面へ。
来た道をただ戻るのはアホらしいし、大町・白馬方面に行ったところでスキーというレジャーとは無縁な暮らしを送ってきた人間にとってすることもなく、消去法的に③の長野方面を目指すことに。こういうとき、乗り放題切符を持っていると咄嗟の判断ができるので悪くない。
特急に1時間ほど揺られて長野駅に到着。松本よりも北ではあるが、こちらは雨。松本近郊だけが大雪に見舞われていたらしい。

ノープランだなぁ、とは言いつつ、なにも用事が無かったわけではなく、棚ぼた的な形で、長野市で使える地域連携SuicaのKURURUを購入。ICカードを買いあさる異常男性仕草を見せる。

長野からどこに向かうか。
とりあえずICカードも買えたので関東に戻ることに。とはいえ時計は12時を過ぎたところ。
不用意に新幹線に乗るほどの財をなしたわけでもないので、途中の軽井沢まではしなの鉄道で移動。ちょうど都合のいいことに、500円の列車指定券を払えば快適に移動できる、特別快速 軽井沢リゾート号が来たので、これ幸いと乗り込む。

軽井沢までの約1時間。長野駅で買った明治亭のソースかつ弁当を食べながら過ごす。


個人的に、玉子のカツ丼よりもソースカツ丼のほうが好み。全国各地にソースカツ丼(と、それに類するもの)があるが、長野県駒ヶ根市もソースカツ丼が有名な街。そんな駒ヶ根に本店を置く明治亭は長野駅にレストランもお弁当屋さんも置かれているので、駒ヶ根にいなくても明治亭のソースカツ丼を食べることができる。ありがたい。
軽井沢からは新幹線に乗り換えて高崎、在来線に乗り換えて熊谷へ。
熊谷駅からバスに乗って行田市の南河原地区へ。この南河原地区から行田市の中心部へ向かう行田市市内循環バスが3月末で廃止されるということで、乗りに来た次第。


本来ならタイミングが合わずに乗りに来ることができなかったことを考えると、大雪でサッカーが中止になったのも悪くないかもしれない(わざわざ長野県まで行ったので徒労ではあった)
行田市駅からは秩父鉄道で熊谷に向かう。3駅10分で400円も取られて高いなぁ、、と思う。後日調べると、値段が高いと悪名高い東葉高速といい勝負の値段設定らしい。
熊谷からは適当にブラブラしながら帰宅。寒さ対策も込めて1日中、長野パルセイロのユニフォームとホッケーシャツを着ながらウロウロしていた。試合はなかったのに。
野球が中止になるケースはこれまでにも出くわしたことがあったものの、サッカーが中止になったのは初めてで、いざ中止になると困り果てるものだなぁ、と体感した。
運よく週末パスを持っていたので、フリーきっぷやし他の所に行こう、と切り替えることができたものの、6月末の発売終了以降は、こういう場合でも、大人しく直近の駅で降りて引き返す、が最適解になりかねないのは、少しモヤモヤする。千葉~松本はSuicaで移動できるので、もし週末パスが無ければSuicaで移動していただろうから。
余談
中止になった信州ダービーはGW明けの5/14(水)19:00から行われた。
仕事を切り上げて向かってもよかったのだが、駅からスタジアムまではシャトルバスで30分、会社から松本駅までは約3時間ということで、乗り換えも含めると15時前には会社を出る必要があったため、断念。
試合は2-2の引き分けだったそう。
*1:2025年6月末で発売終了予定